多言語を同時に習得するカルチャークラブ、
ヒッポファミリークラブの体験に参加してきました。
その日は石見昌治さんのお話を聞きました。石見さんはなんと現在87歳!
タイトルにもありますが、70歳代から外国語を学び、習得したそうです。
とんでもなくすごいことなのですが、いろいろ苦労があったそうです。
このページの目次
中国での体験
石見さんは若い頃、戦争により満州やシベリアに行かされていました。
満州で出会った中国人の人と仲良くなり、毎晩家に通ったそうです。
その中国人の人から「中国語を学びたい?」と聞かれたので、石見さんは興味津々だったそうです。
でも、当時は中国は敵だったので仲良くして家に出入りしているのはいけないことでした。
運悪く出入りしているのがバレてしまい、もうその中国人とは会えなかったそうです。
帰国後、ヒッポファミリークラブに出会うまで
石見さんは帰国後、日本の高度成長とともに一生懸命働いたそうです。
中華料理屋をしていたとか。
いよいよ定年になり、これからどうしようという時に
何か習い事をしようと思ったそうです。
石見さんは思ってからが早い!早速行動に出て教室に通うようになりました。
でも、石見さんは若い頃に戦争があったため、まともな教育を受けることができませんでした。
そのため、どの教室に行っても頭の悪い老人呼ばわりされてすぐに辞めてしまったのだそうです。
毛筆、料理、陶芸、手芸・・・
それは数え切れないほどの教室に通ったのだそうです。
どこに行っても同じような境遇で3日坊主でした。
そんな状況で困っていた石見さんでしたが、中国人の話を思い出します。
「中国語を話したい」
そこで出会ったのがヒッポファミリークラブだったのです。
2年半全くしゃべれなかった
ヒッポファミリークラブは石見さんにとって居心地がよく、ずっと続けることができたそうです。
多言語を習得したい人が集まるので、固定の国の思考に偏らないので偏見を受けることは全くなかったそうです。
とにかく楽しかったそうです。
毎日テープを聞き続けて、スポーツ大会のボランティア通訳もやって、
中国にも1ヶ月間留学に行ったのにも関わらず、全くしゃべることができなかったそうです。
そんな状態が2年半続きました。
音の響きで覚醒!
全くできなかった中国語。
ヒッポファミリークラブは多言語なのですが、石見さんは中国語さえできればいいと思っていたそうです。
でも、ヒッポファミリークラブの人に多言語を学んだ方がいいと言われ、
さらに英語や韓国語、ロシア語などのテープを聞き続けたそうです。
聞き続けたことでようやくわかるようになったそうです。
それは「音の響き(波)」です。
中国語は日本語より母音の数が多くて難しいです。
石見さんは読むことはできていたのですが、棒読みになっていました。
音の響きや波を上手く表現できていませんでした。
それに気付いてからは石見さんは一気に成長しはじめたのです。
まるで赤ちゃんが急激に成長するように。
そんな石見さん、今ではロシア語・英語も話せるようになったそうです。
70歳代から新しいことにチャレンジして、なかなか上手くいかなくても諦めずに続けたことで話せるようになりました。
この行動力と向上心は本当に素晴らしいことです。
私はどうだろう?
石見さんに比べるとまだまだだと感じます。
こんな素晴らしい方のお話が聞けて貴重な体験ができました。
これから、すごい人に会ったりしたらブログでまとめていこうと思います!