サラリーマン生活を抜け出すことになった私には休息やゆっくりと自分を見つめる時間が必要でした。
参照記事:”普通”に生きるために”普通”を捨てる
2011年5/2~5/4に長野県の安曇野に行ってました。
自分を見つめなおす時間が必要だとは感じていましたが、自分でこの旅を決めたわけではありません。
妊娠9カ月目後半の妻が決めたことでした。
産婦人科の先生には旅行なんてやめておくようにと言われていましたが、妻はおかまいなしです。
妻の旅行への熱はすごいものがあります。
ただ、その旅行に行ったことでが私の人生を変えるきっかけになりそうです。
穂高駅から車で少し行ったところにある、舎爐夢(シャロム)ヒュッテというペンションに泊まってきました。
公式サイトの紹介(MetaタグのDescription)を引用すると
信州安曇野穂高にある自給自足のエコロジーな田舎暮らしをモットーにする旬を食する玄米自然食の手作りペンション
となります。
料理は完全にマクロビオティックになっていて、肉・魚・卵・油などの不健康な食材は一切使用せず、
穀物と野菜のみの料理でした。料理は読みすすめていただくと登場します。
”自給自足”
私のこれからの人生のテーマであり、目標であります。
フリーになることを決意したのも、このテーマに向かって生きていくためです。
自分たちが食べるものは自分たち家族で作り、他に必要になる生活費は自分の好きなことで稼ぐ、
いわゆる「半農半x」という生活をしていきたいと思っています。
この「半農半x」というキーワードですが、シャロムの宿泊者、スタッフが夜の8時から集まって、
皆で話をしていたときに出てきたキーワードです。
そうです、このシャロム最大の魅力なのが、シャロムの宿泊者、スタッフ皆で集まって話をする場があるということです。
こういう場は普通の旅行ではまず体験できないことです。
普通に旅行しているだけでは経験できないことです。
集まった人が全員自己紹介をします。
当然私は、家をこれから建てる中、サラリーマンを抜け出す話をしました。
家族と両親には言ってましたが、他の人には言ってません。
周りに宣言してしまうことで、自分の気持ちを解放すると同時に周りと共有したかったのでしょう。
話をするとすっと気持ちが楽になりました。
また、シャロムのスタッフが変わり者で私の興味をひきました。
その方は32歳の男性。
世界各地を旅し、美しさを求め、その中で禅や瞑想に出会い、
ひょんなことでシャロムのスタッフになったそうです。
独自の哲学を持つ、面白い方です。
とても落ち着いていて、こちらも心が軽くなる、オーラがありました。
他の宿泊者ともたくさんお話をしてきました。
その方(@yoshimisan)はサラリーマンをしながら、週末は自然農をしたり、カフェを開いたりと、
とても充実している様子でした。
その方の言葉で印象に残っているのが、
「俺って、仕事がなくなっても、食っていけるやん。」です。
そうです、自分で農業をしているから食いぶちには全く困らない状況が既に作れているのです。
この強みは本当にデカイ。
今回の東日本大震災のようなことがあったとして、電気が止まってしまってもなんとかなるという安心感。
農業の大切さを改めて感じた瞬間でした。
IT業界に生きていると、コンピュータを使って稼いでいかないといけないという思考になりがちですが、
そんなことはないと感じています。
自分で自分をコントロールすれば生活するのにコストはそれほどかからないし、
資本主義のゆがみをうまく利用すれば、それなりに稼ぐこともできると思っています。
実家に田んぼがあるので、まずは家の手伝いをしながら、
農業に触れていくのが”自給自足”への第一歩になるでしょうね。
このようなことを考えるようになったのも皆で話し合う場があったからこそ。
こだわりの強いペンションだから、出会う人は個性が強く、でもそれが面白い。
この素晴らしい出会いは2日目にもあります。
ちなみに1日目に食べた食事は、以下の通りです。
泊まった部屋の写真
部屋からの眺め
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