2013/5/25に「AdSense収益アップセミナー in 大阪」に参加してきました。
普段何気なく使っているGoogle AdSense。簡単に導入できるからこそ、知らないことが意外と多いものです。
サイトを運営するからにはできる限り収益化したいのが本音です。サイトでの収益化に力を入れている今だからこそ参加すべきだと思って、朝早く起きてセミナーに参加してきました。
セミナーを受けてみて、大半は知っていることや当たり前のことでした。しかし、改めて聞くことで自分の知識を再確認できたり、自分の考え方を整理することができました。
このページの目次
収益の仕組み
Google AdSenseの収益の仕組みは非常にシンプルです。
収益:表示回数(PV×広告数)×クリック率(CTR)×クリック単価(CPC)
レポートを確認すると表示されているRPMは1,000回表示あたりの収益のことです。例えば、RPMに100円と表示されていれば、1,000回表示されたら100円の収益となります。
CPC改善の考え方
クリック率(CPC)を改善するには広告の設定でテキストとイメージの両方が出るようにしておいた方がいいです。
3年ほど前まではほとんどがテキスト広告だったらしいですが、最近ではテキスト広告とイメージ広告の比率が4対6程度になってきているようです。思い返してみると、表示されている広告はイメージの方が多い気がします。
また、最近ではリターゲティング広告という、ユーザのブラウジング履歴を元に広告が増えています。サイトの内容とマッチしない広告が表示されている場合は、リターゲティング広告が表示されていると思ってほぼ間違いありません。
自分が過去に見たサイトの広告が表示されていることがあると思ったことはありませんか?あれはリターゲティング広告です。
ちなみにGoogle AdSenseのブログがあるそうです。時々目にすることはありましたが、これは定期的に読んでおいた方がよさそうです。
AdSense最適化の手法と具体例
AdSenseの効果を最大にするには、広告を掲載する位置を変えることが重要です。
コンテンツ下(記事本文が終わったあと)が最もCPCが高いそうです。この傾向は日本だけで、スマートフォンでも同様の傾向があるようです。私もこれは同感です。
ただ例外もあり、ゲーム系サイトや動画などずっと画面を固定して表示するサイトであれば、サイドバーが最も収益性が高いようです。ページヘッダーも効果的です。
また、ページを開いた時のファーストビューにAdSense広告が表示されていると、そうでないのと比べて4倍近く収益性が高くなるそうです。ただし、記事タイトルと本文の間に広告が入るのはGoogle的に好ましいことではないそうです。私はこれをやってしまっていますね。見なおさなければ・・・。
ページを開いた時に表示される「ファーストビュー」がどうなっているかを調べるツールがGoogle側で用意されています。
Google AdSense – スクロールせずに見える範囲
ページの上部でクリックさせるのではなくて、ファーストビューで目に入る広告の印象を残すのが大事なのかな、と話を聞いて思いました。
AdSense広告ユニットのサイズを最適化する
Google AdSenseの広告には、様々なサイズがあります。実はサイズによって広告の在庫数が異なります。当然広告の在庫数が多いほど、コンテンツに合った広告が表示されやすくなります。それはユーザーにとってもメリットになりますね。
ちなみに日本での広告在庫数を多いものから順番に並べると以下のようになります。
1. 300×250, 336×280
2. 728×90
3. 160×600
300×250, 336×280がダントツで多いようです。私が一番利用するのもこのサイズです。ちなみに国外では、728×90サイズが一番広告在庫数が多いみたいです。
確かに見た目がいいのは、300×250, 336×280がしますね。日本人特有の感覚なんでしょうか。
あと、2012年後半に登場した、300×600サイズの広告在庫数が増えてきているみたいです。ちなみにこのサイズは160×600と互換性があります。
あともう一つ、970×90サイズが2013年になってから登場しました。こちらの方はまだ広告の在庫数が少ないようです。728×90サイズと互換性があります。
AdSense広告枠の色を最適化する
Google AdSenseの広告のテキストや背景色は自由に変更することができます。
コンテンツの内容と調和するようにすれば、広告に対する違和感を減らすことができますね。私は背景を白で、リンクの色も青にしているので、設定を変更せずに広告を貼っています。これはもちろん意識してやっています。
また、上でも説明したとおり、広告の種類は「テキストおよびイメージ広告」にするようにしましょう。テキスト広告だけ、イメージ広告だけだと、どちらか片方分の広告表示を機会損失することになります。
スマートフォンサイトに最適化する
最近はスマートフォンを使うユーザーが増えています。年々右肩上がりでユーザーが増えていて、5年後には今の2倍にあたる6000万人ものユーザーがスマートフォンを使うであろうと言われています。
スマートフォン向けの表示と広告の最適化はこれからますます重要になりそうです。
Googleのおすすめはロゴ下に320×50、コンテンツ最下部に300×250だそうです。私もこのサイズの広告を貼っていたので、ほっと一安心。
320×50の広告は一番上に貼るのではなくて、ロゴ下など一番上からちょっと下あたりがおすすめだそうです。その方が収益性が高いようです。
また、スマートフォンでGoogle AdSense広告を表示する際は、同一画面に広告が2つの場合はNGとなります。どこにでも広告を貼れますが、連続することはできないので、注意が必要です。
Google Analyticsのレポート機能を利用する
Google AdSenseはアクセス解析ツールのGoogle Analyticsと連携させることができます。
ここできいた貴重な話は、Googleがページの表示速度を重要視しているという点です。ページが表示されるのが遅すぎたら、その前に戻ってしまいますよね。やはりページ表示速度は重要のようです。
これは私見ですが、Google Analyticsで表示されている項目は検索エンジンの順位にも関わってきている気がします。日々改善していくことが、より読まれるサイトへの近道なんでしょうね。
ポリシーで最も気をつけること
次はGoogle AdSenseのポリシーについてです。ここで出てきた話は、何をしてはいけないのかという内容でした。
何が違反かどうかというのは、分かりにくいので、今回最も役立った部分でした。
Google AdSenseの広告をサイトに貼る上でやってはいけないのは、広告主・ユーザー・サイト運営者にとって不利益となる行為です。大きく項目を分けると3つになります。
1. 不正なクリックやトラフィック
・自分で広告をクリックしない
・人に依頼して広告をクリックしない
・トラフィックエクスチェンジなどを利用しない
どれも当たり前のことですね。自分でしないのは当然ですが、このようなことを誰かに勝手にされている場合があり得ます。複数人で運営しているブログでAdSenseのアカウント停止になったことがありましたが、おそらくこれが原因だと思います。
参考記事:
・身に覚えのないGoogle AdSenseのアカウント停止から復活までの道のり
・全てのWebマスター、ブロガー必見!Google AdSenseで絶対にしておくべき2つの設定
万が一、不正なクリックやトラフィックを検知したら、連絡フォームに無効なクリックがあったことを連絡します。
2. 児童ポルノコンテンツ
・アニメやフィギュア等も含む
・他機関の基準とは関係がない
・その他違法なコンテンツ
言うまでもなくアウトです。国によって、この考え方が違ったりするので、グレーだと思うのであればこういったものを扱うコンテンツを用意しないほうがいいでしょうね。
違反かどうかはFamily Safeの考え方が基準となっています。つまり、自分の子供達と一緒にそのサイトを見ても平気か?職場でそのサイトを見ても平気かどうかです。
3. 同じ違反の繰り返し
Google AdSenseに登録したメールアドレスに、警告が送られているのにも関わらず、気付いていなかった場合もアウトになります。知らなかったでは済みません。ポリシーチームからのメールが受け取れていることの確認は日々行うようにしましょう。
管理画面でもポリシーチームからのメッセージは確認可能となっています。
セミナーの感想
話を聞いていると、それは当たり前だよね。と思うことがほとんどでした。
Googleは広告主からお金をもらって、広告を出稿しているので、広告主の意図しない広告掲載などがあると、広告主はGoogleで広告を出さなくなってしまいます。
Google AdSenseは広告の数が多く、かなりニッチな内容のサイトであっても、コンテンツに合った広告が表示されます。これは広告主とGoogleの信頼関係ができているからこそのことだと思うので、サイト運営者はその信頼関係を崩してはいけません。
サイト運営者は特別なことをする必要はなくて、自分が伝えたいと思うことを最低限のポリシーを守った上で、運営していけば何にも問題ないのかなと思いました。
いろんなルールはもちろん大切ですが、楽しんでコンテンツを作ることが最も大切だとGoogleの方も言っていました。AdSenseの仕組みはサイト運営者があまり手間をかけなくていいのがメリットです。広告のことばかり考えるのではなくて、コンテンツ作りに時間をかけるほうが健康的ですね。
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