私は2011年6月からある高校で情報関連のサポートの仕事をしていました。
情報処理の授業にサポート役で入ったり、先生がパソコンで困った時のサポートをしたり、ちょっとシステムを作ったり・・・パソコン周りの何でも屋みたいなことをしていました。
その中でも私の仕事の大きなウェイトを占めたのが、情報処理の授業(1年生)のサポート役です。9割方、この仕事をしていたと思います。
ずっと授業に出ていたので、もちろん生徒からは先生だと思われているし、こっちもだんだん教え子がいる感覚になってきていました。
そんな感じで過ごしてきていましたが、2012/2/24で勤務が終了になりました。
ここで学校での約1年間を振り返ってみようと思います。
このページの目次
生徒と接する時に心がけたこと
最初の頃は40人も生徒がいることに緊張して、非常におどおどしていたと思います。
何せこの頃の私はできれば人と接したくないと思っていたぐらいですから。
聞かれたことに対して答えれる自信はありましたが、万が一答えられない場合はどうしようという不安もありました。
当時は質問に答えられたとしても、結構そっけない感じだったかもしれません。
解決してあげよう!という気持ちはありましたが、「わかりやすく」はなかったと思います。
6クラスを見ていましたので、合計240人を相手にすることになります。
240人もいれば、当たり前ですが、いろんな子がいます。
パソコンに詳しい子もいれば、クリックという言葉すらよくわかっていない子もいます。
いろんな生徒に質問されるたびにそういった当たり前の事実に気づくようになってきました。
1ヶ月ぐらい経つとこっちも少しずつ慣れてきます。
生徒全員は覚えられないですが、質問してくれた子の特徴や性格が少しずつ見えてくるようになりました。
その頃から人に合った教え方をするようになりました。
例えば・・・
マウスの左クリックと右クリックがよくわかっていない子には、「左押して」「右押して」と言ったり、
ドラッグがわからない子には「左押したまま横にびゃーっと引っ張って」とジェスチャーを交えながら言ったり・・・。
理解の早い子には、便利なショートカットやちょっとした技を教えたりもしていました。
喜ばれたのはExcelでの「Ctrl+十字キー」でした。
ボタン一つでセルの一番下や一番右まで行けるというやつです。
これで生徒の「一番下の番号は何番だろう?」というワクワクを一つ壊していたのも事実ですがw
こんなことを心がけてするようにしてから少しずつですが、生徒との距離がなんとなく近くなってきたような気がします。
あと、万が一質問に答えられなかった時は次の授業までにこっちで回答を準備して、その生徒に答えれるようにしておきました。
先生の授業展開力のすごさ
授業の内容に関して。
当然、この業界でずっと仕事をしてきているので、内容に関してはほとんどが知っていることでした。
そんなことはどうでもいいのですが、
学生でもなく、先生でも立場で授業を聞くというのはなかなかできない経験で、
学生の頃とは全く違った感想を持つようになりました。
学生の頃は全く気付いていませんでしたが、
前で1時間授業を展開するというのはとんでもなくすごいことですね。
それだけの授業をするのに一体どれだけの準備が必要なんだろうと思うと尊敬の思いしかありません。
また、準備した内容を出来るだけ生徒に伝わるようにわかりやすく噛み砕いて説明する姿がとても印象に残っています。
今の私には出来ません。
前で話すことの難しさ、伝えることの難しさを痛感
最後の授業で、各クラスみんなの前で挨拶をしました。
与えられた時間はまちまちで、チャイムが鳴った後の数十秒だけだったり、3分ももらったりといろいろでした。
生徒に伝えたいことをいろいろとまとめてはいましたが、
いざ話してみて、生徒の反応を見る限り伝わっているかどうかよくわかりませんでした。
ポカーンとしてる感じ。
先生のようにわかりやすく伝えたいことを伝えることって本当に大変だと思いました。
一つ良かったと思えることは、どの時間であっても言いたいことは全部言えたことです。
しっかり準備したおかげかと思っています。
私が伝えたのはコワーキングやありがとうの家から学んだ「人とのつながりの大切さ」です。
情報処理とは関係ないけど、気にしないw
自分の思いを伝えることが大切です。
また会える日まで
生徒にも家を開放していることを伝えました。
進学して就職をするストーリーを考えている子がほとんどだと思いますが、こんな生き方をしている人もいるんですよ。というのは伝えたかったです。
生徒それぞれの人生にとってなんらかのいい影響を与えられればと思います。
それでは、お互いに日々成長していきましょう!
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